「特定非営利活動法人 日本似顔絵検定協会」では似顔絵文化の振興を図ることを目的に、「公認似顔絵師制度」を設けました。公認似顔絵師は全国で活躍している優秀な似顔絵師の中から協会が認定して、広く似顔絵文化の普及活動や後進の教育指導を行っていきます。
すなわち、遠く写楽の時代、似顔絵は「役者絵」として、ブロマイドやポスター代わりにされていました。好きな人物の写真代わりとして、似顔絵は大切にされ愛着の対象となっていたのです。
また、似顔絵は「風刺画」や「漫画」としても発展し、庶民が時の権力者を批判したり、愉快に笑い飛ばす社会的な役割を果たしてきました。似顔絵は庶民文化として、社会を映し、社会批判の媒体として広く政治や社会にも影響を及ぼしているのです。
現在においては、似顔絵はその領域をさらに広め、新聞・雑誌・書籍・ホームページの利用をはじめとして、結婚式のウェルカムボード、サンクスボードや記念日のお祝い、様々な印刷物やノベルティなど、その利用はあらゆる領域へと拡大しています。
ところで、似顔絵は人と人とのコミュニケーションの強力なツールともなっています。人を的確に、そして個性的に、愛情を持って表現します。また或る時は楽しく、優しく、微笑ましく心の内までも表現します。似顔絵は人を表現する極めて優れた技能でと言えるでしょう。
この似顔絵を広く社会に広める為には似顔絵の教育者、指導者が必要なのです。公認似顔絵師はこのような社会の要請に応え、似顔絵文化の振興に寄与していきます。